時代にあった親子時間の作り方
アフターコロナで大きく変わった時間の使い方
2020年 2月、客船「ダイヤモンド・プリンセス号」に異変が生じました。原因不明の体調不良者が続出したのです。その報告を陸上の管理者にしたところ、乗船している人たちを陸に上げることはできないという、信じられない判断が下されました。
その原因が、 Covit-19、いわゆる新型コロナウイルスでした。
当初は誰もがその正体を知らず、ウイルスなのか細菌なのかさえもわからず、関係者はパニックに陥りました。そして、従来のコロナウイス(当時はコロナウイルスという言葉自体が一般的ではありませんでしたが)が変異した、新たな株であることが専門家の指摘でわかってきます。
しかし、この新たなウイルスのことはわかっても、どう対処するべきかまではすぐには決められません。その中で、「とにかく人と接触しない」という対応が求められることとなったのです。
当初は、日本国内の問題かと思われました。しかし、時間が経つにつれて、地球上のあらゆる地域で新型コロナウイルスが広がっていることもわかってきました。そして多くの人たちは「目に見えない新たな脅威に世界がさらされている」という思いを抱くことになりました。
世界中の人たちが外出を制限され、人と会うことを控えなければならなくなりました。それは、経済が大打撃を受けることにもつながったのです。
人と会えない→経済活動が低迷する→雇用や収入が不安定になる→人々の活動がより委縮する、このような悪循環ともいえる状況が、多くの国や地域で生じることとなりました。
そのような環境の中で、見つめ直されたものがたくさんあります。その一つが「いかに自宅で充実した時間を送るか」です。そして、それは「家族」というものをとらえ直すことにもつながったのではないでしょうか。
私たち松戸市子ども会育成会連絡協議会常盤平地区(以下、子ども会常盤平地区)は、子どもたちの成長を見守る活動をしています。そんな私たちがいまできることを考えたときに、「親子で豊かな時間を過ごすことを少しでもお手伝いできたら」という思いに至りました。
もちろん、私たちが考えることの他にも、社会が一変してしまった時代を充実して過ごせる方法を知っている人はたくさんいるでしょう。そこに、何が正解かはないように思います。それぞれが閉塞的な世の中にあっても明るい生活を送るための方法を考えながら、常に気持ちは未来に向けて歩んでいきたいものです。
巣籠(すごも)りを楽しく乗り切る提案
その1
料理
どんな状況にあっても、食事は欠かせないものです。ストレスや不安を抱えやすいときほど、心身を丈夫にするためによい食事を心がけたいものです。
日頃、仕事や家事で忙しいと「つい外食が多くなる」という人も多いのではないでしょうか。しかし、外出を控えなければならない、経済的に節約する必要がある、といった環境では、自炊は大きな助けになります。
そこで、親子で料理をする機会を増やしてみてはいかがでしょうか。
「毎日食べるご飯が誰かが一生懸命つくってくれたもの」という当たり前のことでも、子どもはつい見過ごしがち。いいえ、大人だって調理への感謝を忘れているかもしれません。
みんなの命を育む料理の大切さを学ぶよいきっかけになるかもしれませんよ。
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その2
プログラミング
いまやパソコンは、一家に一台どころか、1人一台という時代かもしれません。パソコンがない家庭を探すことはとても困難だと言えるでしょう。
家庭にいる時間が長くなり、サブスクで映画やドラマを観て過ごしている人は、年代を問わずとても増えています。
それもよいですが、家庭にあるパソコンを使って、親子でプログラミングを学んでみてはいいかがでしょうか。
もはやプログラミングは、中学の学習カリキュラムにも規定されています。中学生用の指定教科書にプログラミングのパートがありますし、市販の中学生向け参考書にもプログラミングに関する解説が載っています。
「文系だしITには疎くて」そんな苦手意識を持つ人もいるでしょうが、お子さんと一緒に基礎から丁寧に学んでいけば、新たな視点が開けるかもしれませんよ。
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その3
筋トレ
さまざまな原因で外出しにくいとなると、どうしても運動不足になりがちです。運動量が減少すると筋肉も固くなり、体の痛みを誘発する場合もあるようです。新型コロナウイルス発生後、在宅勤務・テレワークにシフトした人も少なくありません。普段は意識していなくても、通勤だけでもそれなりの運動量があることを自覚している人も多いでしょう。
それは、子どもも同じです。いいえ、大人以上に運動できないストレスを抱えているかもしれません。
そこで、自宅で簡単にできる筋力トレーニングを親子のレクリエーションの一つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
器具など使わなくても、腕立て伏せ、スクワット、腹筋運動といったよく知られている筋トレをはじめ、体幹・インナーマッスルをきたえるプランク、腕の運動のディップスなど、さまざまな部位をトレーニングできます。
器具を使わないトレーニングを「自重トレーニング」といいますが、これだと小学生でもケガのリスクを抑えつつ、気持ちよく運動できるでしょう。さらに体型がより美しくなれば、さらにモチベーションもアップするかも。
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その4
楽器演奏
注目されはじめているものに、楽器の演奏があります。あわただしい日常ではなかなか踏み出せなかったけれど、時間が増えたことで挑戦してみようという人が増えているようです。
一口に楽器といっても、その種類はさまざまです。ピアノなどはコードとメロディを同時に奏でられる点がとても素晴らしい楽器ですし、弦を鳴らすという意味では同じギターなどは一つひとつの音にビブラートをかけたりして表情豊かな演奏が可能です。
また、メロディではなくリズムに興味があるならば制音型のドラムや、より自由度たかく楽しめるカホンなどもおすすめです。
思いおもいの楽器を手にして家族でアンサンブル、そんな時間を過ごせばより豊かな体験につながることうけあいです。
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その5
絵や文章の創作
絵を描いたり、文章を書いたり、そんな創作活動はいかがでしょうか。紙とペンさえあれば、時間や場所を気にせずいつでも楽しめます。
また、紙やペンを使わずに、パソコンのソフトでウェブイラストに挑戦したり、ワープロソフトで文章を入力したりして作品づくりをすることもできます。
絵にもいくつものジャンルがあり、鉛筆などでデッサンをするもよし、絵の具で色鮮やかに表現するもよし、と多彩に楽しめます。
文章も、徒然に思いをつづる日記でもいいでしょうし、自由に散文的な誌に取り組むのも自分の意外な一面を自覚できるかもしれません。家族がお互いの似顔絵を描き合う、お互いをモデルにして物語を書いてみる、そんな、文字や絵がつなぐ家族の絆も素晴らしいつながりです。